震災発生からまもなく10年。被災3県の自治体が支援を受けた各国へ感謝の気持ちを宇宙から伝えるプロジェクトが進められています。
参加する自治体のひとつ、楢葉町は震災後交流のあるギリシャ産のオリーブの種を小学生たちが宇宙へと送り出しました。
一般財団法人ワンアース代表理事・長谷川洋一さん「東北の岩手、宮城、福島、みんなが協力して東北復興宇宙ミッションというのを始めました」
この取り組みは、震災後に支援を寄せた各国へ被災地の復興の現状と感謝の言葉を「国際宇宙ステーション」から伝えようというもので、その一環として各地の花や農作物の種なども打ち上げます。
参加する自治体の一つ、楢葉町は震災の支援をきっかけに「復興ありがとうホストタウン」としてギリシャと交流を続けていて、ギリシャから贈られたオリーブの種を国際宇宙ステーションへ送り、地球に帰還後、交流のシンボル「宇宙オリーブ」として育てる計画です。
参加した小学生3年生「宇宙に行くのが夢なので頑張ってきてください」
出発式の会場となった楢葉町の南・北小学校では、3年生13人が願いを込めた封筒にオリーブの種を入れ、宇宙へと送り出しました。
小学生「(どんなことを伝えたい?)原発とかで、爆発したけど、今は、その平和な町になった」
一般財団法人ワンアース代表理事・長谷川洋一さん「震災を知らない世代の子どもたちですから、そういう子たちに大震災のことを、もう一度この機会に、勉強していただいて、さらに次の世代に、オリーブとともに伝えていく、こういったことに、きょうの思い出を使っていただいたらなと」