第1章 世界に誇るコレクション 珠玉の中国美術
大阪市立美術館コレクションを特色づけているのが、国内屈指とも言える中国美術コレクションです。 その軸となっているのは、東洋紡績株式会社社長・阿部房次郎氏(1868-1937)による中国書画コレクションと、実業家・山口謙四郎氏(1886-1957)による彫刻・工芸コレクションです。本章では、古代中国が育んだ悠久の美の数々をお楽しみください。
第2章 祈りのかたち 仏教美術
中国美術とともに、大阪市立美術館コレクションの中核をなしているのが仏教美術です。 特に、政治家・弁護士として活躍した田万清臣氏(1892-1979)が妻・明子氏とともに収集したコレクションは、仏像、仏画、仏具などバラエティに富むだけでなく、美術的にも歴史的にも貴重な作品群と言えます。
第3章 日本美術の精華 魅惑の中近世美術
室町時代から江戸時代にかけては、わが国独自の文化が花開いた日本美術の黄金時代です。 桃山時代の絢爛たる「四季花鳥図屏風」をはじめ、葛飾北斎の傑作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、愛らしい「猫図」など、見どころ満載です。
第4章 江戸の粋 世界が注目する近世工芸
印籠や根付に代表される超絶技巧を極めた工芸品は、近年、注目を集めているジャンルです。 神戸在住のスイス人実業家U. A. カザール氏(1888-1964)によるコレクションを中心に、魅惑の近世工芸の世界へご案内します。
第5章 はじまりは「唐犬」から コレクションを彩る近代美術
最後に取り上げるのが、大正から昭和戦前期までの日本の近代美術です。 橋本関雪「唐犬」は、大阪市立美術館が最初に収蔵した記念すべき作品です。このほか、日本画では上村松園、北野恒富、洋画では佐伯祐三、村山槐多など、近代美術を彩る作家たちの優品をご堪能ください。
~ 会期中展示替があります ~