
本展は、竹久夢二の生誕140年・没後90年を記念し、京都・嵐山にある福田美術館が所蔵する、実業家・河村幸次郎旧蔵のコレクションを12年ぶりにまとめて一挙公開するものです。
画家であり、詩人、デザイナーでもあった夢二の「クリエイター」としての魅力に焦点を当て、夢二のすべてをご紹介します。
さらに福島会場だけの特別展示では、画業を通じて幾度となく本県を訪れた夢二の足跡を、福島ゆかりの作品とともに辿ります。
美人画家の枠におさまりきらない、夢二の新たな一面をご覧ください。
夢二式美人の魅力
夢二が描く女性像に憧れ、似たような装いをする女性も出現したと言われる「夢二式美人」は、年齢や職業はさまざまながら、いずれも色白、小顔、八頭身。愁いを帯びた大きな瞳が印象的です。夢二のやわらかな筆さばきは、彼女たちのありのままの魅力を描き出しました。
憧れと現実~絵でたどる夢二の人生
岡山に生まれた夢二は、東京を拠点にほぼ独学で多彩な才能を開花させます。順風満帆ではありませんでしたが、大正時代を代表するアーティストとして多くの愛好者を獲得しました。旅をこよなく愛した夢二ならではの風景画や、憧れの地である長崎ゆかりの作品とともに、その生涯をたどります。
小説も書ける挿絵画家
文才にも長けていた夢二。詩や俳句だけでなく、雑誌の短編小説や新聞の連載小説なども執筆し、多くの自作の挿絵を添えました。本章では、挿絵の原画を物語の一節とともに紹介。文章から夢二は何を読み解いたのか、挿絵を通じて天才画家の感性に触れることができるでしょう。
夢二と音楽
夢二は音楽への造詣が深く、楽譜の表紙を数多くデザインしました。当時の空気を反映した明るくモダンなデザインからは、歌詞や曲への深い理解がうかがえます。本章では『セノオ楽譜』と『中山晋平作曲全集』の貴重な表紙原画を、実際の楽譜とともに紹介します。
デザイナー夢二~「カワイイ」の元祖
1914(大正3)年、夢二は自らデザインした日用雑貨を販売する「港屋絵草紙店」を設立。店は商品を買い求める女性客で連日大賑わいとなります。本章では少女雑誌の表紙原画、千代紙、封筒や便箋、装幀本など夢二のデザインワークに注目し、「カワイイ」夢二の世界を余すところなく紹介します。
夢二のまなざし
独学で絵の道に進んだ夢二にとって、作画の基本となったスケッチ。常にスケッチブックを携え、メモ代わりに筆を走らせていたといいます。本章では、夢二が歩いた街や出遭った人々を描いた作品を紹介します。紙の上をのびやかに走る彼の筆跡をたどりながら、夢二の創作活動の秘密に迫ります。
夢二と福島
夢二は会津、福島、田村、郡山など福島県内各地をたびたび訪れ、画会や句会を開催するなど、地元の人々との交流を楽しみました。福島会場のみの特別展示として、福島ゆかりの作品から、夢二と福島との関係についてご紹介します。
福島会場では、地元メディア テレビユー福島プロデュースによる会津若松市の老舗和菓子店「長門屋」とのコラボ商品が実現しました!
展覧会図録

2,750円(税込)
A4クリアファイル(2種)

各 440円(税込)
メモ帳(2種)

各660円(税込)
クリアマスキングテープ(2種)

各550円(税込)
スタンプ(5種)

各770円(税込)
巾着袋(2種)

各1,450円(税込)
バッグ

(上)サコッシュ 3,400円(税込)
(下)トートバッグ 3,300円(税込)
お菓子

(上)フルーツラムネ缶 1,080円(税込)
(下)金平糖 680円(税込)
- *写真はイメージです 実際とは異なる場合があります
- *品切れの場合はご容赦ください
- 【会期】
- 2025年10月18日[土]- 12月14日[日]
- 【開館時間】
- 9:30-17:00(最終入館は16:30)
- 【会場】
- 福島県立美術館
Fukushima Prefectural Museum of Art
〒960-8003福島市森合字西養山1番地 - 【休館日】
- 月曜日(11月3日、11月24日は開館)、11月4日[火]、11月25日[火]
- 【観覧料】
- 一般・大学生 1,300円(1,200円)
高校生 800円(700円)
小・中学生 500円(400円)
- *( )内は前売券、20名以上の団体料金。
- *身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方、
付き添いの方1名は企画展・常設展とも無料(手帳要提示) - *ふくしま教育週間(11月1~7日)は高校生以下無料。
- *前売券の販売は7月19日[土]から10月17日[金]まで[プレイガイド]福島県立美術館/ 福島県庁消費組合/福島市役所売店/福島交通飯坂線(福島駅・桜水駅・飯坂温泉駅)/岩瀬書店全店/ チケットぴあ/セブンチケット/福島民報社本社・郡山本社・支社支局・販売店
■ 講演会「夢二・漂泊の軌跡 ふくしま編」
講師|鈴木誠一氏(元郡山市立美術館長)
会場|美術館講堂 *聴講無料
■ ギャラリートーク
11月8日[土]、11月22日[土] 各日14:00~15:00
講師|当館学芸員
会場|企画展示室(観覧券ご購入の上、展示室入口にお集まりください)
※その他のイベントも予定しております
*11月3日(月・祝)はトークフリーデー*