2008年7月6日放送
電子レンジの仕組み
電子レンジが登場したのは、今から50年以上も前の1955年のこと。アメリカのメーカーが発売したのが最初でした。その後、日本でも発売され、今ではどの家庭にもある調理器具になっています。この電子レンジ。火を使わないのにどうして温めることができるのでしょうか?電子レンジは「マイクロ波」という電波の一種で水の分子に熱を発生させるのです。ですからガラスや瀬戸物の食器など、水分を含まないものは温められません。

2008年7月13日放送
IHクッキングヒーターの仕組み
電子レンジと同じように、IHクッキングヒーターも火を使わないのに調理ができます。IHクッキングヒーターは、トッププレートの下にあるコイルに電流を流すことで、鍋底に「うず電流」を発生させて鍋を熱くします。これは、「ファラデーの電磁誘導の法則」を利用したものです。鍋の底に「うず電流」が流れると、鍋の金属が持つ抵抗で熱が発生します。このようにIHクッキンクヒーターは、鍋そのものを加熱するのでエネルギーのロスが少なく、火を使わないので安全な調理器具です。

2008年7月20日放送
不思議!変な立体
実際にはありえない形などを描く「だまし絵」は、エッシャーの作品などでよく知られています。これの立体版ともいえる「立体だまし絵」があります。東京大学の杉原厚吉教授は、コンピュータに立体を認識させる研究の過程で、「立体だまし絵」の存在に興味を持ち、これまでに70個以上の立体を作りました。杉原教授は、変な立体を解説した本も出版しています。(杉原教授の本)「へんな立体」「すごく変な立体」誠文堂新光社から出版

2008年7月27日放送
花火はどうやって作るの?
新潟県長岡市の夏を彩る「長岡まつり大花火大会」は、「越後の三尺玉」と呼ばれる巨大な打ち上げ花火が名物です。文字通り直径が3尺、約90センチもあります。打ち上げ花火は、厚紙でできた球形の殻の中に、さまざまな色を出して燃える「星」という玉をこめて作ります。星は火薬とさまざまな金属の粉を混ぜて作ります。混ぜる金属の種類によって放つ色がちがい、その調合が花火を作る人たちの腕の見せ所だといいます。