07年3月18日放送 「実験シリーズ 雲はどうしてできるの?」 |
![]() W きょうの実験のテーマは、「雲はどうしてできるか?」じゃ。 J そう、どうしてだろうって昔から不思議だったんだ。 W そうか。きょうの実験でその謎が解かれる。 J 楽しみ。 W 指導してくださるのは、遠藤幸栄先生です。 |
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低気圧が近づくと天気が崩れ、雲が発生して雨が降りやすい天気になることがよく知られている。しかし、低気圧と雲発生のメカニズムとなると明快に答えるのは難しい。生徒たちも、気圧の変化や大気中の水蒸気が関係しているだろうと推測はするものの、その関係についてはよくわからないようだ。はじめに、気圧が下がるとどうなるかを調べるために、密封した容器の中の空気をポンプで抜いて変化を見た。すると、気圧が下がると温度が下がることがわかった。次に空のペットボトルに栓をして、これをドライヤーで温め、それを冷たい水の中に入れて急激に冷やしてみた。すると、ペットボトルの内側が、うっすらと曇ることが確認できた。冷やすことで、空気中の水蒸気が水滴になったのだ。水蒸気というと、お湯を沸かすときにやかんからでる白い蒸気を連想するが、これは、冷やされて水蒸気が水に変化するのが白い煙状に見えるのであって、本来水蒸気自体は無色透明で見えない。つまりペットボトルの内側についたのは、水滴というわけだ。ここまでの実験で、気圧や温度の変化と水蒸気が密接に関係していることがわかった。最後に、フラスコの中に線香の煙を少し入れて、中の空気をポンプで抜いて気圧を下げる実験をした。すると、フラスコの中に雲のようなものが発生した。これは、気圧が下がると温度が下がり、水蒸気が水滴になって煙の粒にくっついたからだ。自然界の雲の発生メカニズムと同じ。気圧が下がって温度が低く変化し、大気中の水蒸気が水滴になって雲が形成されるのだ。 |
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