7月23日放送 「夜空を彩るねぶた」
 博士のお供で青森市にやってきました。
 そう、今日は青森の夏を彩る「ねぶた」を見に来たんじゃ。
 博士、お祭りは8月って言ってたじゃない。まだ7月だよ。
 きょうは、ねぶたを作っているところを特別に見せてもらえることになったんじゃ。
 作っているところを見たいなんて、博士らしいわね。


 青森のねぶた祭りは、毎年8月上旬に開かれる。20台を超える大型のねぶたが町を練り歩き、多くの見物客で賑わう。ねぶたは、毎年新しいものが作られる。5月になると、青森港の近くに「ねぶたラッセランド」というねぶたの製作所が作られ、ここで約3ヶ月かけて製作される。ねぶたは、歴史物語や歌舞伎をモチーフに下絵が描かれ、木や針金の骨組みに和紙を張って作られる。その大きさは、畳40畳分と大きい。和紙が張られると、墨で輪郭が描かれ、色付けして完成だ。ところで、ねぶたは明るく光る。かつてはろうそくなどが使われていたが、昭和22年から電球に変わった。1台のねぶたで500から600の電球が使われている。この電球を灯すために、ねぶたには発電機が取り付けられている。