12月25日放送 「こたつの見張り番」
 こたつでミカン。冬はこれに限るわね。
 ジュールちゃん。外で元気に遊ばなくっちゃいかんぞ。
 うーん。でも、なかなか出られないのよね。
 こたつの調整。ちょっと熱いんじゃないか。
 えー。そうかな。
 サーモスタットを低めに調整しよう。
 サーモスタット?


 こたつには、サーモスタットと呼ばれる温度の見張り番がついている。サーモスタットには、「バイメタル」と「サーミスター」の二種類がある。このうちバイメタルは、金属の反りを利用してスイッチを入り切りする仕組みだ。バイメタルの歴史は古く、100年以上前だ。バイメタルは、スイスのノーベル賞物理学者「ギョーム」が、温度が変わっても体積がほとんど変化しない金属「インバー」を発見したのがはじまりだ。このインバー金属と普通の金属を張り合わせると、温度の変化によって張り合わせた金属の板が反る。これにより、電気の接点を入り切りさせるのがバイメタルスイッチの原理だ。バイメタルは安価にでき信頼性も高いので今でも様々な電気製品に使われている。たとえば、アイロン、トースターなどだ。また一部の火災報知機や室温計にも使用されている。