10月2日放送 「放射能泉」
 きょうはワット博士のお供で石川町の母畑温泉にやってきました。
 うーん。気持いいのう。ここの温泉はからだにいいと評判なんじゃよ。
 どんな効能があるの?
 泉質は「単純弱放射能泉」といって、痛風や動脈硬化、高血圧の改善に効能があるとされておる。
 へえー。お湯は透き通っていてとてもきれいね。
 このお湯には、微量の放射能が含まれていて、温泉から出る「ラドン」という気体を吸い込んだり、皮膚から吸収することで、効果が期待できるんじゃよ。


 「単純弱放射能泉」は、鳥取県の三朝(みささ)温泉や秋田県の玉川温泉など、日本各地にある。石川町の母畑温泉もそのひとつとして有名だ。石川町は昔から珍しい鉱物が取れるところとして知られている。そしてその鉱物の中には、微量の放射線を出す「放射能鉱物」がふくまれている。ラドンを出す温泉は、地下水がこれらの放射能鉱物に触れることによって出来ると考えられている。しかしラドンは10日ほどで消えてしまうので、ほとんどの温泉は、地上にお湯が出てくるまでにラドンの成分が消えて普通の温泉になってしまうのだと言われている。この温泉はお湯につかって身体を温めるとともに、深呼吸して成分を吸い込むと効能が期待できるとされている。