4月24日放送 「送電線はなんでたるんでいるの?」 |
![]() W そうじゃな。送電線は電気を運ぶ大切な役目をはたしておる。 J でも博士。送電線はなんでたるんでいるの?ピンと張れば電線を節約できるのに。 W そうじゃな。電線がたるんでいるのは訳があるんじゃ。 J えー。どんな訳?早く教えて! |
![]() ![]() 福島県内には、のべ3500キロメートルもの送電線がある。ちょうど福島と沖縄を飛行機で往復した距離に匹敵する。送電線の点検は地道な作業で、係員が鉄塔に登って一本一本点検していく。送電線は、中心が強い金属。周りは軽いアルミでできている。送る電気の量などによって様々な種類があるが、太さ3センチの送電線の場合、100メートルで150キログラムもの重さがある。思い鎖を二人で持った場合と同じように、重い送電線をピンと張るためには大きな力が必要だ。このため、送電線に適度なたるみをもたせているのだ。また、送電線をピンと張っていると、強い風が吹いた場合に大きな力が鉄塔にかかり危険である。これは、送電線に見立てた棒と紐に扇風機で風を送る実験でもわかる。 ![]() ![]() ![]() |