２１日（水） 午後３時２０分〜

聖光学院野球部は、去年秋、創部５６年の歴史を塗り替え、東北大会で優勝しました。
試合後のグラウンドには、人目をはばからず号泣する選手たちの姿がありました。選手たちは、ひとりの指導者とともに苦しみ、もがいた末にこの勝利をつかみ取りました。

聖光学院には、二人の指導者がいます。レギュラー中心のＡチームを指揮する斎藤智也監督と、下級生のＢチームを預かる横山博英部長です。毎年、横山部長に育てられたチームは、秋に斎藤監督に引き継がれます。横山部長は、センバツをかけて戦う秋の大会を目標に選手を鍛えていきます。
しかし、去年の秋は、主力にケガが相次ぎ、危機的な状態で東北大会を迎えました。それでもチームは、試合ごとにたくしさを増し、成長しながら勝ち上がっていきます。
そして迎えた決勝戦。リードを奪いながら、終盤で追い着かれる苦しい展開になりますが、ケガから復活した選手が決勝のホームランを放ち、勝負は決しました。どん底にあったチームが東北王者になれたのは、「横山部長を男にする」という信念があったからだと選手たちは口をそろえます。

春のセンバツ甲子園は３月２３日に開幕。東北チャンピオンとして出場する聖光学院のこれまでの戦いと、悲願の日本一に挑むチームの最新情報をお伝えします。