2009年5月3日放送
豆腐は化学変化で作る
大豆が原料の豆腐は、健康に良い食品として知られています。ところで、豆腐はどうやって作るかしっていますか?豆腐は「豆」まめが「腐」くさると書くので、納豆やチーズなどと同じように菌によってわざと腐らせて作ると思っている人もいるでしょう。ところが豆腐は、化学変化で作るのです。豆腐の原料は大豆。大豆をすりつぶして豆乳を絞ります。この豆乳に「にがり」という成分を混ぜると固まります。「にがり」は、海水から塩の成分を取ったあとに残るものです。主な成分は塩化マグネシウム。この塩化マグネシウムが豆乳のたんぱく質と化学反応を起こして固まるのです。マグネシウムは、多くのスポーツ飲料にも含まれています。成分無調整の豆乳とスポーツ飲料を70℃ぐらいに温めて混ぜると、15分ほどで豆乳がどろどろになっていく様子を観察することができます。

2009年5月10日放送
古着のリサイクルシステム
ポリエステル繊維のリサイクルシステムを紹介します。日本国内では年間170万トンもの繊維製品が処分されています。その内の60万トンはポリエステル製品です。ポリエステル繊維はリサイクルができます。愛媛県松山市の繊維工場を訪ねました。こちらの工場では、まず古着を細かくカットして、化学的に分子レベルまで分解することで不純物を取り除き、ポリエステル繊維の原料になるDMTを生産しています。このDMTから作られた繊維の風合いや品質は石油を原料に作ったものとなんら変わりがありません。つまり何度でも繰り返しポリエステル繊維を作れるということです。このリサイクルシステムによって、ポリエステル繊維を生産するために使うエネルギーを84%も削減できるんですよ。古着を回収して、その再生繊維を使った衣料品を売るお店も増えてきています。

2009年5月17日放送
火災予防 熱と煙、炎を見張る
法律が改正されて平成23年5月末までに火災報知機をすべての住宅に設置することが義務付けられました。今回は火災報知機の仕組みを勉強しましょう。一言で火災報知機といってもいろいろな種類があります。まずは熱を感知するもの。温度があがると警報がなります。つづいては煙を感知するタイプ。これは報知機の中に煙が入ると、LEDの光が乱反射してその光をセンサーが感知する仕組みです。さらには炎そのものを見張る報知機の研究も進められているんです。開発したのは京都大学の藤田静雄教授。炎そのものを感知するセンサーができれば、より早く火災を見つけることができると考えたのです。

2009年5月24日放送
ピンホールカメラでカメラの原理を学ぶ
最近は小型のデジタルカメラが人気ですが、世界で最初に作られたカメラは木製でレンズさえありませんでした。170年前ほどまえに誕生したダゲレオタイプというカメラです。今回は簡単なカメラを作ってみましょう。内側を黒く塗った箱を組み立て、片側に小さな穴をあけます。つぎに暗い部屋でフィルムの代わりになる印画紙を入れます。写す時には、穴を塞いでいた蓋を外して数十秒後に再び蓋を閉めるだけです。光は一直線に進むので、小さな穴を通して入ってきた風景は印画紙のところで逆さまに移ります。これを現像したものが写真なのです。

2009年5月31日放送
6/1は気象記念日 風はどうして吹くの?
6月1日は気象記念日、1884年に日本で初めて天気予報が発表された日です。「全国的にいろいろな向きの風が吹き、天気は変わりやすく、雨の方が多い」という内容でした。当時は全国22か所にしか観測所がなく、人間の経験をたよりに日本全国の天気を予想していたのです。曖昧な内容になってしまうのも仕方ありませんね。ところで風はどうして吹くのでしょう?単純化して見てみます。暖かい空気は軽くなって上にあがります。一方冷たい空気は重くなって下におります。そして暖かい空気が上にのぼって地上の空気が少なくなったところに、下がってきた冷たい空気が流れ込みます。この空気の動きが風の正体です。