2009年1月11日放送
国際宇宙ステーション日本実験棟
アメリカや日本、ヨーロッパの国々など世界15カ国が協力して宇宙に建設している巨大な実験研究施設「国際宇宙ステーション」は、2011年の完成を目指しています。幅が108.5メートルといいますから、サッカーのフィールドとほぼ同じ大きさです。この国際宇宙ステーションの一部「日本実験棟『きぼう』」は、日本が開発と運用を担当している実験研究設備です。空気が無く重力の影響をほとんど受けることがない宇宙で、人々の暮らしや産業の発展に役立つ実験や研究をすることが目的です。2009年2月に日本人宇宙飛行士の若田光一さんがスペースシャトルで国際宇宙ステーションに向い、約3ヶ月間滞在して船外活動を行う「プラットフォーム」という設備を組み立てる予定です。「きぼう」は、船内実験室とプラットフォームの2つからなりますが、船内実験室の実物大モデルが、茨城県つくば市の「宇宙航空研究開発機構」に展示されています。(番組でご紹介した内容は、放送時点2009年1月現在のものです)


2009年1月18日放送
泡で消す最新鋭の消防車
毎年1月6日に開催される東京消防庁の出初式。東京消防庁が所有する1800台を上回る消防車両のパレードや、消火の演習などが行われ、毎年多くの見物客が訪れます。ところで、火事は水で消すと思いがちですが、最新鋭の消防車は、水ではなく泡で消すのが特徴です。その泡で消す消防車を作っているのは、兵庫県三田市にある消防車専門の工場。国内外から注文を受けて年間500台もの消防車を製造しています。泡で消す消防車はミラクルキャフスカーといって、水に洗剤と同じ成分を加えることで細かな泡を作り、それをホースで放水します。泡だと水より効率よく消火できるうえ、水のように流れてしまわないので空気を遮断する窒息効果で火を消す作用もあります。(取材協力:株式会社モリタ)

2009年1月25日放送
ホタテ貝殻で凍結防止
雪道が凍結するのを防ぐために道路に散布する凍結防止剤。その多くは塩化カルシウムや塩化ナトリウムなど塩素系のものが使われています。この塩素系の薬剤は、鉄を錆びさせる作用がある他、植物などにも悪影響を及ぼす可能性があると指摘する専門家がいます。そこで青森市では、自然に影響を与えない酢酸カルシウムの凍結防止剤を一部で使い始めました。その原料になっているのは、青森県が全国で2番目に多い水揚げ量を誇るホタテ貝の貝殻です。青森県では、年間4万トンものホタテ貝殻が廃棄物として出されます。そこで、ホタテの加工業者で作る組合は、ホタテ貝殻を再利用する工場を作りました。そこで作られているのが、道路にまく凍結防止剤です。ホタテの貝殻を細かく砕いて焼き、お酢を混ぜて酢酸カルシウムを作ります。酢酸カルシウムは水によく溶け、凍結を防止する働きがあり、自然に与える影響がほとんどないとされています。(ホタテ貝殻原料の凍結防止剤:青森エコサイクル産業017−777−4267)