2010年7月25日放送
酵素を使った燃料電池
九州大学はヒドロペルオキシドという酵素を人工的に合成することに成功しました。ヒドロペルオキシドは生物の体の中でエネルギーが生まれるのを助ける働きをするものですが、この酵素の働く過程は燃料電池の原理と同じです。そこで九州大学ではこの酵素を使った燃料電池の研究を進めています。燃料電池は振動が少ないのでいろいろなものへの利用が期待されていますが、発電効率が悪いのが問題です。ヒドロペルオキシドを燃料電池に使うと発電効率が8割に高まると考えられています。

2010年7月18日放送
燃料1/3のエコ船
貨物船やタンカーなど世界中の海運業で排出されるCO2の量は年間8.7tにもなります。東京大学ではCO2を減らすために、燃料の重油を1/3に減らす研究を進めています。研究チームの大内一之さんが考えているのは、全長300mの貨物船に高さ50m・幅20m・重さ30tの帆を9本つけるということ。帆はコンピューター制御で動かし、風が弱い時には発電機でモーターを動かしてスクリューを回します。1年を通して地球上に吹く風のデータから計算したところ、目標となる燃料1/3をクリアする結果が得られました。このエコ船の実用化は5年後です。

2010年7月11日放送
未来の電気自動車は走りながら充電
ワイヤレス電力伝送とは、電源コードのない状態で充電を行う新しい技術です。滋賀県の龍谷大学の粟井郁雄教授は、このほどその技術の開発に成功しました。列車の模型の線路に電力を流してその線路から離れた列車のほうにも別の線路をつけると、列車側の線路にも電力が生まれてモーターが動くという仕組みです。この列車の模型に充電式電池を載せれば、列車は走りながら充電ができるということになります。将来この技術を使って電気自動車が走ると勝手に充電してくれる夢のような交通システムができるかもしれません。

2010年7月4日放送
人気!電動バイク
電動バイクは充電式電池を用いてモーターで動くバイクです。一回の充電で約60km走ることができ、ガソリンエンジンで動くバイクと比べても劣らないパワーと性能を備えています。最近では首都圏の家電量販店でも売られるようになり、週末になると試乗会に順番待ちの列ができるほどの人気です。電動バイクは価格が約20万円と手ごろな上に、フルに充電しても電気代が約30円しかかかりません。それにCO2を排出しないことから、学生など「エコ」に関心のある人たちの興味をひいているということです。

2010年6月27日放送
エコな甲子園球場
甲子園球場が3年がかりで、エコをテーマにリニューアルされました。まず内野席を覆う銀傘の上に太陽光発電設備を設置しました。これによって年間19万3000キロワット時を発電できます。この数字は球場全体で使う電気量の5.3%にあたります。また甲子園球場では、雨水や地下水を集めて、トイレの洗浄水やグラウンドの散水に利用しています。去年3月から8月までの使用量は9164トン。これを全て雨水と地下水でまかなっています。そして球場の外壁を植物で覆い、壁面緑化の効果をたかめる改修も進められています。