12月3日放送 「船のエレベーター」
 東京の江東区にやってきました。
 きょうはここ、「荒川ロックゲート」を見学しにきたんじゃ。
 なんかプールみたいだけど。
 そうじゃな。これが何なのかは後のお楽しみ。
 えー。早く教えて。



荒川と隅田川にはさまれた東京の江東区は、地下水の汲み上げなどが原因で地盤が沈み、満潮時の海面の高さより低い土地がある。これを「ゼロメートル地帯」と呼んでいる。この地帯が海や水路の水で水浸しにならないようにしているのが高い堤防だ。そして、この地帯に降った雨水はポンプで吸い上げて人工的に排出している。このゼロメートル地帯には、かつて船で物資を運んだ時代に作られた水路があるが、水路の水位は荒川などの水位より低い。このため、船が水路と川の間を行き来できるようにしたのが「荒川ロックゲート」だ。川側と水路側にそれぞれ大きなゲートがあって、船がゲート内に入るとゲートを閉めて水位を調節し、船の進行方向の水位にあったときにゲートを開けるしくみだ。つまり、船のエレベーターだ。地震災害などの場合に船を使って人や物資を運ぶことが想定されており、そのためにもロックゲートは重要な施設だ。