6月25日放送 「消臭効果がある紙」
 おお、これか。
 博士、なにか面白い記事でも載ってるの?
 いや、この新聞紙じゃよ。空気の清浄効果や消臭効果がある新聞紙なんじゃよ。
 へえー。見た目は何もかわらないわね。
 そうじゃ。紙の表面に光触媒という物質がコーティングされておるんじゃよ。
 光触媒って何?


 光触媒を独自の方法でコーティングし、空気清浄効果や消臭効果がある紙が開発された。触媒とは、自らは変化せずに化学変化を促進する物質のことをいう。植物の葉緑素も触媒の一種で、太陽の光で二酸化炭素と水を分解してでんぷんと酸素を作る。つまり触媒は、化学変化の手伝いをする物質と考えればよい。ある製紙メーカーと新聞社が共同で開発した光触媒コーティング紙は、酸化チタンという物質を、独自の方法で表面にコーティングしている。効果を計るために、タバコの吸殻を入れた透明容器を2つ用意して、片方には光触媒コーティング用紙を一緒に入れる。そして、まる1日直射日光にあてた後に匂いセンサーで計測すると、光触媒コーティング用紙を一緒に入れた方が、匂いが少ないことがわかる。これは、光触媒の効果で、タバコの主な匂い成分であるアセトアルデヒドを分解したためだ。すでに光触媒コーティング用紙は、さまざまな紙製品に利用されている。