6月11日放送 「鏡に変身するガラス」
 名古屋市の研究所にやってきました。博士、また面白いものを見つけたのね。
 そうじゃよ。きょうは、変身するガラスを見に来たんじゃ。
 変身するガラス?へえー。どんなガラスだろう。
 さっそく見に行くとするか。
 うん。


 名古屋市にある、産業技術総合研究所では、省エネルギーに役立つ建築材料などを研究開発している。たとえば、鏡に変化するガラス。真夏の強い日差しで家の中まで暑くなるが、その原因の70%は窓から差し込む日差しだ。そこで、ワンタッチで鏡に変えることができるガラスの研究が行われている。このほど、その試作品が完成した。これは、二重ガラスの内部に薄い金属の膜を張ったもので、ガラスとガラスの間に水素ガスを入れると透明になる。水素を直接入れるガス方式と、電気分解によって水素を発生させる電気式の二種類がある。この調光ガラスを使うと、冷暖房にかかるエネルギーを約3割削減できると試算されている。また、車のガラスに使えば、駐車中に社内が熱くなるのを防ぐことができる。このガラスは、この研究所が、2万5000分の一という薄い金属の膜を張る技術を開発したことで実現した。今後は、生産コストを下げる研究が行われる予定だ。