6月4日放送 「くっきり映るデジタル放送」
 博士、デジタル放送って映りがいいね。
 そうじゃ。デジタル放送は、高画質・高音質に加えて、画面のにじみが少ないのが特徴なんじゃ。
 へえー。そうなんだ。どういう仕組みなの?
 そうか。きょうはデジタル放送の仕組みを勉強しようか。
 うん。


 2006年6月1日。福島県内の民放テレビ局で地上デジタル放送がはじまった。デジタル放送は、ハイビジョンの高画質・高音質の他に、データ放送や電子番組表など多彩なサービスが特徴だ。しかし、デジタル放送のもうひとつの特徴は、ゴーストと呼ばれる画面のにじみが一切ないことだ。これまで、映りが悪かった地域でも一定の電波の強さがあれば、鮮明な画像が楽しめる。
これまでのアナログ放送が、映像や音声を電波に乗せて放送していたのに対し、デジタル放送は、映像や音声を情報に変換するとともに圧縮して電波で送っている。受像機のテレビ側では、情報を映像や音声に復元しているわけだ。このため、デジタル放送は約2秒の遅れが生じる。アナログ放送のゴースト現象は、山やビルに反射した電波をいくつも同時に受信してしまうために起こる。デジタル放送の受像機は、情報を復元する過程で、質の良い情報だけを選んで復元するので、ゴーストが起きない。