11月27日放送 「電気で錆を撃退」
 福井県にやってきました。博士、何しに来たんだっけ?
 ジュールちゃん。きょうは電気で錆を防ぐ方法を勉強しにきたんじゃ。
 電気で錆を防ぐ?えー。どうやって。
 なだれや土砂崩れから道路を守るこの覆いは、「洞門」(どうもん)というんじゃ。
 そういえば、福島県の道路でもよく見るわね。
 そうじゃな。その洞門が海からの潮風によって傷んでしまうんじゃよ。
 どうして?
 潮風には塩分が含まれているからじゃ。洞門のコンクリートの中には鉄の骨組みが入っており、その骨組みが錆びて痛んでしまうんじゃよ。
 そっかー。
 そこで、電気で錆を防ぐ方法がとられておるんじゃよ。


 海岸沿いだと、鉄が錆びやすいことはよく知られている。これは、潮風に塩分が含まれているためだ。そこで、電気で鉄筋などを錆から守る「電気防食法」が、海岸近くのコンクリート建造物などに採用されている。
錆が発生すると、錆ている部分から腐食電流という僅かな電気の流れが発生する。そこで、この流れとは逆の方向に電流を流してやることで、錆の進行が防げる。これを「電気防食法」といっている。すでに建造されたコンクリート建造物などでは、コンクリート面に溝を彫って、腐食しにくい電極のベルトを埋め込む。そして、その電極ベルトに僅かな電流を流すと、鉄筋の錆の進行を止めることができる。国内では、海岸沿いの洞門をはじめ、岸壁のコンクリート建造物などに施行されている。流す電気はごく少ないため、電気料金を気にするほどではない。