10月30日放送 「SPring-8」
 兵庫県にやってきました。
 おー。ここがスプリングエイトか。
 えー。スプリングエイト?
 そうじゃよ。放射光を使った、世界最大の分析・研究施設じゃ。
 そういえば、すごく広いわね。
 東京ドーム40個分の広さがるんじゃが、世界最大といっているのは広さのことではない。世界で最も強い放射光を発生できるんじゃよ。


 「SPring-8」(スプリングエイト)は、放射光をつかった研究施設だ。放射光とは、レントゲンに使われるエックス線や、紫外線・赤外線など、広い意味での光を挿す。つまり、人間の目で見ることができる可視光線だけを指しているのではない。強力な光を発生することができれば、とても精密な透視写真を撮ったり、物資を元素レベルで分析することができる。このため「SPring-8」は、世界で最高水準の分析施設として様々な研究に利用されている。放射光発生のメカニズムだが、電子ビームを電子銃という装置で発生させ、いくつかの装置を通って強くする。その電子ビームは直径500メートルの蓄積リングに送られる。蓄積リングの中を電子ビームが周回すると、電子ビームの直進方向に向かって放射光が発生するのだ。放射光の強さは、電子ビームを強くする装置や、蓄積リングの大きさに左右される。
この施設は、研究目的が審査で認められ研究結果が公表されることを前提に、だれでも実費程度の負担で利用できる。現在は、大学などの研究機関や企業の研究所が使用し、未来のための技術開発を行っている。