6月5日放送 「食用油で走るバス」
 あー。気持いい。裏磐梯っていつ来てもいいね。
 そうじゃな。きょうはこのバスで裏磐梯を巡ろうと思うんじゃ。
 わー。おもしろい形してる。
 そうじゃな。ボンネットバスというんじゃよ。わしが若いころのバスは、みんなこういう形をしておった。
 「森のくまさん号」っていうんだね。
 そうじゃよ。さあ出発じゃ。


 裏磐梯の桧原湖を一週する観光バス「森のくまさん号」は、4月から11月の観光シーズンに運行されている。昭和30年代に走っていたボンネット型のレトロバスだ。このバスはホテルや一般家庭から出された使い終わった食用油で走っている。
北塩原村では資源の再利用をすすめるため、廃食用油を回収している。この食用油は村の処理施設に運ばれ、バスの燃料に再生されている。廃食用油からねばねばしたグリセリンを取り除くのだ。この燃料は「バイオ・ディーゼル燃料」とよばれ、排気ガスは天ぷらの匂いがする。また、ディーゼルエンジン特有の黒煙が三分の一と少なく、酸性雨の原因と言われる硫黄分がほとんどふくまれないなど、環境にやさしい燃料だ。この燃料は、「森のくまさん号」以外にも村の公用車に使用されている。